2013年9月20日金曜日

オーストラリアのトップ・エンドを旅する!




ノーザン・テリトリーの北部はトップ・エンドと呼ばれ、世界遺産カカドゥ国立公園をはじめ、多くの見どころが点在しています。トップ・エンドの玄関口、ダーウィンオーストラリア大陸北側のティモール海に面した美しい街です。古くから港町として栄え、異国情緒あふれる文化と多国籍料理が訪れる人々を魅了します。毎年期間限定で毎週木曜日と日曜日の夕方から開催される「ミンディルビーチ・サンセット・マーケット」を覗いてみてはいかがでしょうか?タイやインド、マレーシアなどアジアの味が揃う国際色豊かな屋台の他、クラフト製品やアクセサリー、アボリジニアートなど掘り出し物が見つかるかもしれません。ここではビーチに沈む美しい夕陽も必見です。
ダーウィンから南へ車で1時間30分ほどのところにあるリッチフィールド国立公園では、先住民族アボリジニの手による伝統料理や民族楽器ディジュリドゥの演奏などをお楽しみいただけます。園内には緑あふれる森や壮観な滝、泳ぐことができる滝壺、背の高いアリ塚などがあります。さらに、広大な湿原地帯であるマリーリバーのワイルドライフクルーズに参加すれば、野生のクロコダイルや水牛、野鳥などのさまざまな野生動物を間近に観察できるほか、キャンプをすれば夜には満天の星空をお楽しみいただけます。釣りがお好きならば、是非バラマンディー釣りにも挑戦してみてはいかがでしょうか?リッチフィールド国立公園へはセルフドライブで行くことができますが、途中の景色などを楽しみたい場合はダーウィン発のツアーに参加されることをお薦めします。

 ダーウィンから東へ車で約3時間のところには、世界遺産のカカドゥ国立公園があります。園内には40万年前から人が住んでいた形跡があり、アボリジニによるロック・アート(洞窟壁画)が1,000以上も残されています。ちなみに、カカドゥ国立公園に接する先住民の居住区のひとつ、アーネムランドにあるジュリとマララックの遺跡では、2008年秋に人やカンガルー、蒸気船などの膨大な壁画が発見され話題となりました。カカドゥ国立公園で外す事のできない体験のひとつはウビル・ロックから眺める夕陽です。ウビルには太古から継承され続けたアボリジニによるロック・アートがいくつも鮮明に残っており、カンガルーやカメ、魚のほか、今では幻となってしまったタスマニアタイガーの姿も描かれています。ウビル・ロックの頂上からは果てしなく広がる湿地帯が、地平線まで続いているのを見ることができます。その圧巻な景色に見とれていると、太陽が傾きかけ緑の湿地が徐々にオレンジ色に変わってきます。その壮大で美しい夕陽は忘れられないものとなるはずです。
 もうひとつの外せない体験はイエロー・ウォーター・クルーズです。早朝、サウス・アリゲーター・リバーの支流に位置する広大なイエロー・ウォーターの湿地には、まだ朝もやがかかっていることも多く、幻想的な風景が広がっています。ゆっくりとボートが進み始めると、川沿いの木々にカワセミやウミワシなど、多くの種類の鳥たちが見えてきます。この地域だけでも60種類、約250万羽の鳥が生息しています。視線を水面に落とせば、間近にクロコダイルが目と鼻を覗かせて、睡蓮の花を横眼にゆったり泳ぐ、自然のままの生き生きとした姿が見られるでしょう。



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