2013年6月28日金曜日

オーストラリア エアーズロックとケアンズのMICE

エアーズロックケアンズは、言わずと知れたオーストラリアのメジャー・デスティネーションだ。世
界最大級の一枚岩と奇岩群のウルル-カタジュタ国立公園、そして世界最古の熱帯雨林と世界最大の珊瑚礁のグレートバリアリーフという世界遺産の誘客力と知名度は、MICEでも大きなポイントとなる。オーストラリア政府観光局(TA)は3月中旬、旅行会社の団体旅行担当者を対象にFAMツアーを実施。両都市の観光の魅力を体験しながら、そこで活用できるMICEプロダクトを確認する研修旅行となった。


大自然の懐に飛び込むMICE
エアーズロック、素材の活用がポイントに


エアーズロック(ウルル)は高さ346メートル、周囲9.4キロもある世界最大級の一枚岩だ。これと、
高さ546メートルのマウントオルガを含むオルガ岩群(カタ・ジュタ)が最大の見どころで、ウルル-カタ・ジュタ国立公園として世界複合遺産に登録されている。ポスターやパンフレットでお馴染の姿だが、実際に対峙するとその存在感に多くの人が歓声をあげる。






この絶景をMICEに活かせることが、エアーズロックのポイントだ。ハイライトのサンセット鑑賞はパ
ブリックビューイングエリアのほか、特別会場でのサンセット観賞とビュッフェディナー、星空観賞が付く「サウンド・オブ・サイレンス」、料理が4コースディナーとなる「タリウィル」と予算に応じて使い分けができ、特別会場は貸切が可能。





今回は昨年12月に開始したプログラム、キャメルライドとサウンド・オブ・サイレンスを体験した。砂
漠をラクダで歩く風情を楽しみ、シャンパンを片手に夕映えのエアーズロックを鑑賞。その余韻のまま屋外でのディナーは、まさにエアーズロックならではの経験だ。エアーズロック・リゾートを運営するボヤージズのアジアセールスマネージャー、ジェーン・クリステンセン氏によると、貸切なら自由度が高く、某自動車会社のインセンティブツアーでは会場にその企業の車を運び入れ、好評だったという。



会議やイベント前後の観光にはウルルとカタ・ジュタでのブッシュウォークのほか、アボリジニアー
トに挑戦する「ドットペインティング体験」もあり、これはチームビルディングに使えると好評だった。実際のインセンティブツアーでも、オーガナイザーの企業理念をドットペインティングで表す企画が行なわれたという。


現地ツアーを扱うAATキングスのセールスマネージャーの
近藤貴博氏は「パッケージツアーではサンライズとサンセット観賞、ブッシュウォークの1泊2日が主流だが、会議やイベントが入るMICEは2泊がおすすめ。ウルルとカタ・ジュタの2つをどう見せるかがカギになる」と話す。ある参加者が「世界遺産や自然だけではなく、現地で聞いたエピソードを盛り込んだ企画を作
りたい」と感想を話してくれたが、こういう視点もポイントになりそうだ。

なお、エアーズロックは世界遺産地域に隣接して空港とリゾートがあるため、空港/リゾート間は車で約10分、リゾート/エアーズロック間は約30分。日本からは乗継が必要だが、自然の造形美が売りのデスティネーションでこれだけのアクセスの良さは珍しく、参加者のモチベーションが異なるMICEには好条件になるだろう。


2つの世界遺産を基盤に多彩な可能性
ケアンズとポートダグラス


ケアンズに移動すると、市街の賑やかさと豊かな緑に驚く。ケアンズも世界遺産の熱帯雨林(クイ
ーンズランド州湿潤熱帯地域)とグレートバリアリーフを軸にした自然の体験型アクティビティが多いが、エアーズロックとは内容も雰囲気も全く異なる。



たとえば、「レインフォレステーション・ネイチャーパーク」は自然、ワイルドライフ、アボリジニ文化の3テーマで構成するテーマパーク。営業時間後には貸切が可能で、水陸両用車のアーミーダックで夜の熱帯雨林を行く特別ツアーもできる。日本からは400人程の団体が多い
が、最大2000人まで受入可能。最近もニュージーランドの約2000人の団体に専用のパーク営業と団体用レストランで夏祭り風屋台のアレンジを行ない、賑わったという。スカイレールで熱帯雨林を眺めながらキュランダへ行き、レインフォレステーションでのイベントに移るという日程が組めそうだ。


また、ケアンズから40キロ北にある「ハートリースクロコダイルアドベンチャーズ」も、営業時間後の貸切が可能。世界最大級のイリエワニをボートクルーズで
探しながら鑑賞し、餌付けショーも見られる。ニシキヘビや子ワニとの写真撮影やカエルを吹き戻しで追いながらゴールに導くゲームなど、爬虫類とのユニークな触れ合いも可能だ。



ケアンズの北70キロにあるポートダグラスも、雰囲気のある大人向けのリゾート施設がそろい、MICEの可能性が高い。この近郊のモスマン渓谷に昨年6月、
「モスマンゴージセンター」が誕生。土地を所有するアボリジニ、ヤランジ族がオーナーで、運営はボヤージズが担当。世界遺産と同じ熱帯雨林が広がる渓谷を、アボリジニのガイドが伝統的な生活スタイルを紹介しながら歩くツアーを行なっており、日本語の案内を作成しているところだという。


もう一つの世界遺産、グレートバリアリーフではポンツーンの貸切ができる。今回はポートダグラス発のクイックシルバーを利用。ケアンズ/ポートダグラス間はヘリコプター飛行も可能で、熱帯雨林やグレートバリアリ
ーフに続く海を見ながらの空中散歩は、30分ながら特別感を感じられる体験となった。今回利用したgbrヘリコプターズはグレートバリアリーフのポンツーンへの送迎も行なっており、クルーズ会社とともに往路はヘリコプター、復路はクルーズというコンビネーションも実施している。




エアーズロック、ケアンズのホテル、コンベンション施設
MICE向けの新プロダクトも誕生


エアーズロック・リゾートは昨年10月、「ウルル・ミーティング・プレイス」をオープン。プリファンクショ
ンエリアを挟むように、最大420名と306名の2つの宴会場があり、Wifi利用も可能だ。エアーズロック・リゾートでは本格的な施設の誕生を機に、日本市場でのMICE誘致を開始するという。



リゾート内のホテルはクラスの異なる3軒がある。中間の4.5ツ星の「デザート・ガーデン・ホテル」は、「エアーズロック・ビュー」の客室がリゾート内で最多の19室あり、5ツ星の「セイルズ・イン・ザ・デザート」に次いで
MICE開催が多い。また、リゾートエリアから5分ほど離れた場所には、15棟のテントからなるラグジュアリーな「ロンギチュード131°」がある。客層にあわせて滞在先を別に手配することも可能だ。


一方、ケアンズで参加者が注目したのは、「ケアンズ・コンベンション・センター」だ。最大5000名と2330名の2つの大ホールと6つのコンファレンス・ルーム、9つの会議室からなり、収容力と機能性はもちろん、木目を基調にしたケアンズらしいデザインにも参加者は好印象を抱い
ていた。食事もおいしく、会議からイベントまで一ヶ所で完結することも可能だ。


ビジネス・イベント・ケアンズ&グレートバリアリーフではこのほか、市内の公園「フォーガティパーク」などユニークベニューも積極的に開発している。もちろん、プルマン、シャングリ・ラ、ヒルトンといったホテルにも会議室や宴会場が整い、イベントができるスペースも多い。ケアンズでは4000人の団体を1000人単位で受け入れた実績も
あるといい、幅広いアレンジができそうだ。



エアーズロックとケアンズでは雰囲気が大きく異なるが、自然保護に力を入れ、先住民の文化を尊重して観光サービスを行なっている点は共通だ。エシカルな風潮が広がる現在は、切り口の一つになるかもしれない。もう一つ、日本人や日本語が話せるセールス担当者が多いことも同様だ。


今回は一般のツアーで訪れる観光地の視察がメインであったが、「(MICEが)できる素材は多くあ
った」という感想が聞かれた。ぜひ現地担当者と積極的にコンタクトを取り、デスティネーションの力とオーガナイザーの意向を組み合わせて、特別な体験になるような企画を作り出してほしい。



トラベルビジョンの記事より引用。


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2013年6月26日水曜日

弊社も参加したオーストラリア シドニーATEレポート(2)

各州政府観光局(STO)および各地域観光局(RTO)とも日本市場へのアプローチを強めている。
2012年のオーストラリアへの日本人渡航者数は約35万人だったが、50万人市場に復活する潜在力はあるとの声も多い。それぞれの取り組みについてATE会場で話しを聞いた。なお、来年のATE2014は5月にケアンズで開催される。



▽QLD州、日本市場拡大に向けてプロモ強化


 日本最大の市場であるクィーンズランド州(QLD)でも、日本人旅行者誘致に向けて新しい取り組みを始めている。トロピカル・ノース・クィーンズランド観光局(TTNQ)では、4月から6月を「ベスト・シーズン・ケアンズ」としてキャンペーンを展開。TTNQ日本ディレクターの新堀治彦氏は「4月から6月はオフシーズンと考えられているが、実は気候がいい季節で過ごしやすい。主にシニアをターゲットに誘客を進めていきたい」と話す。また、現在ジェットスター航空(JQ)が夏期限定で運航している関空/ケアンズ線の通年化を戦略のひとつとして掲げる。こうした取り組みを通じて、ビジョンケアンズの目標である2015年に日本人訪問者20万人を達成したい考えだ。


ゴールドコースト観光局では、ゴールドコーストをコアラキャピタルとし、コアラをフューチャーしたプ
ロモーションを展開。新たにゆるキャラ「ビリー」をつくり、ゴールドコースト空港で日本人旅行者の出迎え、フェイスブックを利用したフォトコンテストなどを実施している。また、今年6月13日からはゴールドコーストのブランドを高める目的でデジタル絵本のアップを開始する。日本地区マーケティングマネージャーの小林芳美氏は2012年6万5000人だった日本人訪問者数を「10万人まで戻したい」と意欲を示す。


また、ハミルトン・アイルランドでは、昨年10月から12月の札幌からの旅行者数が前年比で倍増し
た。イースタンマーケット・セールズ&オペレーションズ・マネージャーの林田第三郎氏は「昨年から札幌でも始めた『エアーズロック&ハミルトン島セミナー』の効果が大きい」と話す。今年も7月と8月に福岡、名古屋、東京、大阪、札幌で開催。400名の参加を見込んでいるという。現在の同島への日本人旅行者数はバッケージ7割、残りの3割がFITやオンライン直販、OTA経由での予約。2012年7月から2013年3月の実績では前年同期比で21%増と好調だ。


クィーンズランド州政府観光局日本代表の西沢利明氏は今後の日本市場の見通しについて、「航
空座席の供給量や円安の懸念があるが、日本経済が回復の兆しを見せており、長期的には期待がもてる」と話す。一方で、「これまでとは違うインフラを作るべき。見せ方や企画力を工夫して、オーストラリアの発信力を高めていく必要がある」と提言。50万人市場への復活に向けてやるべきことは多いとの見解を示した。


▽WA州は引き続きトレードに注力、VIC州は異業種とのコラボも視野に

2012年の西オーストラリア州(WA)への日本人訪問者数は3万人前後で推移した。2012年6月時点
で前年比10%減。「2011年5月以降運休している成田/パース線のシェアが40%ほどだったことを考えれば、10%減は健闘している。経由便の商品化が進んだため、9月には5.6%減にまで回復した」と西オーストラリア州政府観光局日本局長の吉澤英樹氏は明かす。WAの経済成長にともないパースでは日本企業のオフィスが増加。コーポーレート需要が高まっていることから、直行便再開のほかコードシェア便の充実を関係航空会社に働きかけていく。


観光素材としては、好評のワイルドフラワーに加えて、キンバリー、バングルバングルなどでのソフト・アドベンチャーをアピール。また、修学旅行、語学研修、ファームステイなどの教育旅行の誘致にも引き続き力を入れていく。吉澤氏は「今後もトレードを中心にプロモーションを展開していく。地域の特性を考えながらアプローチをしていきたい」と意欲を示した。


人気都市メルボルンがあるビクトリア州(VIC)では、2102年の日本人渡航者数は前年比5.7%増の
3万8400人となった。特にレジャー旅行客の増加が顕著で、同22.9%増の2万5400人。あわせて現地消費額も同61.1%増の1億600万豪ドルと好調だ。同州政府観光局では、ビクトリア州への日本人渡航者数は2021/22年度で4万5000人に増加すると見込む。ビジネス・ディベロップメント・マネージャー日本・韓国担当の高森健司氏は2013年度の戦略として、「ハナコ世代、熟年、FIT、スポーツなどのイベント、教育旅行をターゲットにし、メルボルンのシティ体験、自然、フード&ワインをメインにプロモーションを進める」と話す。加えて、AesopやCrumplerなどメルボルン発の異業種パートナーとのコラボレーションも進めていきたい考えだ。


▽NT準州、トップエンドもアピール、TAS州、ハイエンドに焦点、SA州、カンガルー島での一泊を



2012年のノーザンテリトリー準州(NT)への日本人訪問者数は約2万6000人。昨年9月にはケアンズ
/エアーズロック線が減便し、ジェットスターの欠航もあったため、ノーザンテリトリー政府観光局日本事務所トラベルトレードマーケティング・ディレクターの中村滋氏は「ウルルへの航空事情が悪くなっているのが心配」と懸念を示す。


一方で、シドニー経由の販路を広げていきたいとの意向を示し、「今後はシドニー/エアーズロック/ケアンズ線の利用も可能性があるだろう」と話す。マーケテイング方針としては、ウルルに加えて、トップエンドのアピールを強めていきたい考え。ターゲットをハナコ世代、シニア、ハネムーンナーとし、カカドゥ国立公園での1泊を勧めていく。


タスマニア州(TAS)への日本人訪問者数は他州と比べると少ないが、ハイエンド旅行者が主流に
なっており、大手旅行会社のパッケージ料金も40万円から60万円と高額。タスマニア州政府観光局日本地区局長のアダム・パイク氏は「安いと逆に売れない」とタスマニアの特徴を説明する。今後も、訪問者数ではなく55歳以上のハイエンドマーケットでの訴求を強めていきたい考え。また、昨年タスマニア原生地域が世界遺産登録30周年を迎えたことから、今年も引き続き焦点を当て、マーケットでの認知度を上げていく方針だ。


南オーストラリア州(SA)の2012年の実績は、パッケージはダウンしたものの、主要マーケットである
教育旅行は維持したという。同州政府観光局東半球担当シニアマネージャーのマイケル・シリガー氏は、日本人に人気のカンガルー島について、「現在はアデレードをベースとしたデイトリップが主流だが、今後は島での1泊をアピールしていく」との方針を示す。また、国際市場で人気が高まっているエア半島を日本市場でも売り込みたい考えだ。




 
トラベルビジョンの記事より引用。




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2013年6月24日月曜日

弊社も参加したシドニーATEレポート

ニューサウスウェールズ州シドニーで4月26日から30日にかけて行われた「オーストラリア・ツーリ
ズム・エクスチェンジ(ATE)2013」。2000年以降、西半球と東半球にマーケットを分けて行われていたが、今回再び東西合わせて実施。トレードデイも4日間に伸びた。日本からは50名のバイヤーが参加。オーストラリア・ツーリズム(TA)の組織改編にともない、新しい日本・韓国地区局長が発表され新たなTAの活動方針が示されるなど、日本市場にとっては話題の多いATEとなった。

▽TA、消費者へのアプローチ強化、業界へは側面サポート




TA本局局長のアンドリュー・マカボイ氏は弊誌らのインタビューのなかで、現在TAが世界的に進めている「ディストリビューション2020」について説明。TAは一般消費者向けの活動に力点を移していく方針を示した。その背景について「TAの旅行業界向けの活動はしばしば各州や各地域の観光局と重なっているのが実情。それぞれの活動を効率よく調整することで、それぞれのリソースを有効に使っていく」と話す。旅行業界への働きかけは基本的には各州政府観光局が担い、TAは側面からサポートしていく方向性だ。

一方で、マカボイ氏は「旅行業界へのアプローチを全くやめるわけではない」と強調する。その例として、今年4月からBS朝日で放映が始まった「みんなで選ぶとっておき!オーストラリア〜BEST10」について言及。「この番組は消費者向けのアプローチだが、JTB、HIS、ジャルバックと協力して展開している。消費者の関心を高めていくためにも、旅行会社の力は欠かせない」と話し、日本市場での旅行会社の重要性を改めて指摘した。
TAは、日本・韓国地区局長に就任したアンドリュー・ライリー氏の下に日本市場を統括し、「旅行業界やメディアなどとのパートナーシップを強めるため」(マカボイ氏)にカントリー・マネージャーを置く。MICEや教育旅行などほかの旅行分野にも関わっていく計画であることから、「カントリー・マネージャーの役割は非常に大きいものになるだろう」との見解を示した。

また、マカボイ氏は業界向けのトレーニングプログラム「オージ・スペシャリスト・プログラム」につい
て、TAが継続していくことを明言。現在(ATE開催時点)で、日本人スペシャリストは318名。246名がプログラムを受講しているという。「このプログラムは各州の基本情報だけでなく、フード&ワイン、自然、文化などオーストラリアに関する幅広い知識が得られるもの」として、さらに多くの旅行会社関係者の受講を促した。

このほか、マカボイ氏は日本/オーストラリア間の航空事情にも触れ、「座席供給量が以前と比較すると減っているのは理解している。各航空会社は収益性を考えて路線展開をしている。路線拡大と需要拡大は鶏と卵の関係。我々の立場としては需要拡大に努めていく」と話した。また、路線拡大にはオーストラリアから日本へのアウトバンド市場の拡大も望まれるところだが、これについてマカボイ氏は「2013年は日豪観光交流年に指定されている。日本政府観光局(JNTO)のシドニーオフィスと一緒に活動をしているところだ」と話し、ツーウェイ・ツーリズムの促進にも意欲を見せた。
2012年のオーストラリアへの日本人渡航者数は前年比6.4%増の353,900人で国際市場では第5位の規模。日本人旅行者の現地消費額は16億豪ドルと高い数字を残した。マカボイ氏は「日本は50万人市場になる潜在性がある。それに合わせて、消費額も2020年度までには27億から33億豪ドルに増加すると見込んでいる。昨年も日本市場に多くの投資をしたが、今後もその方向性は変わらない。日本へのコミットメントを引き続き強めていく考えだ」と強調し、日本市場への期待感を示した。

▽DNSW、日本局長を任命へ、QFとの提携でプロモ強化





今回のATEでホスト州となったデスティネーション・ニューサウスウェールズ(DNSW)のサンドラ・チップチェイスCEOは、弊誌らのインタビューに応え、2年近く不在だった日本局長を近々任命すると明言。「NSWにとって、日本は最大のトレードパートナー」と位置づけており、日本局長をすみやかに置くことで日本市場でのプロモーションを強化していきたい考えだ。


2013年度(7月から)の予算はまだ決まっていないが、チップチェイス氏は「基本予算は前年度比40%から50%増えるだろう」と見込み、日本市場に対しては「日本に関心の高いプロダクトは日本向けキャンペーンにさらに投資をしていくだろう。トータルで日本向けの予算は増えるのではないか」との見通しを示した。

また、近頃発表されたカンタス航空(QF)とのパートナーシップについても言及し、「DNSWのプロモ
ーションは新しい段階に入る」と期待感を示した。NSW州政府とQFはシドニーをはじめとするNSWへのインバウンド需要を喚起する観光プロモーションを共同で展開することで合意。それぞれ1500万豪ドルを拠出し、日本を含めた主要市場においてオンラインやSNSを活用したマーケティングおよびPR活動を展開していく。


このほか、チップチェイス氏は「NSWでは雪も降れば、熱帯雨林もある。多様な素材を日本人旅行者に提案できる」と話し、シドニー以外のデスティネーション開発にも意欲を示す。また、2015年にNSW3ヶ所で開かれるサッカーのアジアカップに触れ、スポーツ・イベントをフックとした誘客活動にも力を入れていく考えを示した。

▽カンタス航空、羽田就航は需要と機材計画を見極めながら判断

カンタス航空(QF)インターナショナル・セールス・エグゼクティブマネージャーのスティーブン・トンプソン氏は弊誌らのインタビューに応え、日豪航空交渉で合意した深夜早朝発着枠での羽田線について、「常にネットワーク拡大の機会をうかがっているなかで、羽田は魅力的なデスティネーションという位置づけは変えていない」と将来の羽田線開設に含みを持たせる一方、「投資に見合うだけの需要があるかどうか見極める必要がある。また、フリートプラントとも照らし合わせなければならない」と話し、判断はまだ先になる見通しを示した。

また、2011年5月以降運休が続いているパース直行便についても、パースに進出する日本企業が増えている背景に理解を示しつつも、「再開の判断は難しい」との見解を示した。
ただし、「QFグループは日本を含むアジアを非常に重要なマーケットと位置づけている」とトンプソン氏。日本市場では、成田/シドニー線でのプロダクトをアップグレードしているところで、今年1月からは、ビジネスクラスで羽毛布団とマットレスを用意。夜便でのより快適な睡眠をサポートしている。また、睡眠時間をできるだけ長くとってもらうため、朝食についても、従来よりもコンパクトなカフェスタイルに変更した。さらに、A380型機で提供している機内設備を日本路線に投入しているB747型機にも順次搭載していく計画だ。

一方、日本では日本航空(JL)とパートナーシップでビジネスを展開しているが、将来のジョイントベ
ンチャーの可能性については、「JALとのパートナーシップは長い歴史があり、今後もその関係を続けていきたい」と話すに留めた。
なお、商業運航の再開が待たれるB787型機については、今年9月ごろに1号機をジェットスター(JQ)に導入し、QFの国際線への導入は2016年ごろになるとの見通しだ。QFグループはB787-800型機15機を発注。オプションで50機のB787-900型機を購入する権利を持っている。

トラベルビジョンの記事より引用



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2013年6月20日木曜日

アートグラフィー展やオーストラリアン・ワイルドフラワーの世界

アートグラフィー展 相原正明作品展 Spirit オーストラリア植物物語

写真家でタスマニア親善大使の相原正明さんの写真展が開催されます。 相原さんは、オーストラリアに魅了されて25年間、オーストラリアの大地にある素晴らしいもの、小さな生命、無言の生命からさまざまな事を感じ取り、46億年生きている地球という一つの生命体のポートレイトを撮り続けてこられました。今回の作品展は、人類よりはるかに長い歴史を持つオーストラリアの植物たちのスピリットを通しての地球のポートレイトです。 46億年の命の表情を是非ご覧ください。
期間 : 6月15日(土)~6月28日(金)   6月16日(日)休館
時間 : 午前10時~午後7時 (金、土のみ午後5時まで)
場所 : ギャラリーアートグラフ
東京都中央区銀座2-9-14 銀座ビル1F 写真弘社 銀座サービスセンター内

オーストラリアン・ワイルドフラワーの世界
~アボリジニの叡智、心癒す花々との出逢い~

先住民アボリジニが薬草として使用してきた癒しをくれる不思議な花、ワイルドフラワー。そのアレンジメントの作品展が大阪と福岡で開催されます。会場では、フラワーアレンジメント作品展示のほか、西オーストラリアとワイルドフラワーのパネル展やトークショー、アレンジメント体験講習などがあります。ご興味のある方は是非お出かけ下さい。
[ 大阪会場 ]
期間:6月1日(土)~6日(木)午前10:00~午後5:00
時間:大阪 追手門学院大学「将軍山会館」
詳細:http://www.oullib.otemon.ac.jp/aus/aus_index.html
[ 福岡会場 ]
期間:6月15日(土)~7月7日(日)午前10:00~午後7:30(日曜日は午後6時まで)
時間:旅ぷら(福岡天神ソラリアステージビル中2階 西鉄旅行天神支店内)
詳細:http://www.nishitetsutravel.jp/australia-newzealand/perth.htm




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2013年6月17日月曜日

ゴールドコーストのご当地キャラクター「コアラのビリー」フォトコンテスト開催中!

オーストラリア初?!ゴールドコーストが生んだゆるキャラのコアラのビリーのキャンペーン実施中です。ゴールドコーストでは空港やテーマパーク、動物園など観光スポットに ビリー本人が来たり、ビリーのフォトパネルが設置されていますので、写真撮影をして、 ビリーのフォトコンテストページにて投稿してください。毎月1名様にiPad miniが当たるほか、 9月にはグランプリ賞を選出し、旅行がプレゼントされます。 ぜひぜひ店頭にてお客様へ 参加の呼びかけを宜しくお願い致します!フォトコンテスト参加はFacebook「ゴールドコースト!」から!

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2013年6月12日水曜日

「シドニーモノレール」6月をもって運行終了

25年間にわたりシドニー市民や観光客に愛されてきた「シドニーモノレール」が、新コンベンションセンターの建設工事に伴い、今年 2013年6月をもって運行終了となります。
このモノレールはダーリングハーバー、チャイナタウン、タウンホールなどの主要箇所を約15分で一周し、車内からはとても美しい景色をみることが出来る人気の乗り物です。
残りわずかな期間となりましたが、シドニーにお越しの際はぜひご利用ください。
※運行終了日: 2013年6月30日
営業時間(~6/30):
月~金曜 07:00~22:00
土~日曜・祝祭日 08:00~22:00
情報提供:ジェイ・ティ・エイ・ジャパン株式会社、日本海外ツアーオペレーター協会

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2013年6月7日金曜日

オーストラリア!「みんなで選ぶBEST10」ランキング決定

オーストラリア政府観光局(TA)がBS朝日で放映した4回のシリーズ番組「みんなで選ぶとっておき!オーストラリア~BEST10」が終了し、キャンペーンサイトで募集していた「やってみたい」「いってみたい」体験のランキングが決定した。
キャンペーンは番組とソーシャルメディアなどを連動して展開したもので、番組ではシドニー、ケアンズ、ゴールドコースト、ウルルのおすすめ体験を紹介。その体験の中で視聴者が魅力を感じたものについて、朝日新聞デジタル内のキャンペーンサイトで投票を受け付けランキング化した。キャンペーンサイトには46万人以上が訪問し、ページビューも110万件以上を記録したという。
各都市のランキング1位は、シドニーが「ウォルガンバレー・リゾート&スパ」、ケアンズが「グリーン島&グレートバリアリーフ」、ゴールドコーストが「土ボタルツアー」、ウルルは「ウルルのサンライズ」。TAでは、2位以下を含めて、「世界遺産」や「絶景」がキーワードとなる体験が上位に入ったと分析している。
TAでは今後、決定したランキングを参考とし、州政府観光局や旅行会社、航空会社と共同で商品開発やプロモーションを展開していく計画だ。なお、各都市の上位5位は下記の通り。
▽「みんなで選ぶとっておき!オーストラリア~BEST10」上位5位
シドニー1位

世界遺産のラグジュアリー・リゾート!「ウォルガンバレー・リゾート&スパ」
2位
水上飛行機で訪れる絶景レストラン!「ジョナズ」
3位
人気のビーチで爽快ウォーク!「ボンダイビーチからブロンテビーチ」
4位
ハーバーブリッジから360度の絶景体験!「ブリッジクライム」
5位
ワイナリー巡りと絶品ランチを堪能!「ハンターバレー」

ケアンズ1位
世界遺産の島に滞在!「グリーン島&グレート・バリア・リーフ
2位
絶景を楽しむワンランク上のレトロ列車の旅!「キュランダ鉄道」
3位
パームコーブで心も体もリフレッシュ!「スパ&シーフード グルメ」
4位
世界遺産の隠れ家リゾートで絶景ランチ!「シルキーオークス・ロッジ」
5位
野生動物との出会い&空中散歩!「キュランダ村&スカイレール
ゴールドコースト1位
世界遺産で神秘の感動体験!「土ボタルツアー」
2位
絶景の隠れ家ロッジで癒しの時間!「ラッフルズロッジ&スパ」
3位
大自然の島で爽快アクティブ体験!「サウス ストラドブローク島」
4位
コアラやカンガルーと仲良しに!「野生動物のサンクチュアリー」
5位
絶景ワイナリーでワインとランチを堪能!「シロメ・ワイナリー」
ウルル1位
幻想的な朝の感動体験!「ウルルのサンライズ」
2位
ラクダに揺られて広大な大地を体感!「キャメルライド&サウンド・オブ・サイレンス・ディナー」
3位
空から赤い大地を見渡す感動体験!「ヘリ遊覧飛行」
4位
アウトバックのオアシスで癒される!「セイルズ・イン・ザ・デザートホテル」
5位
もうひとつの聖地、世界遺産の渓谷を歩く!「カタ・ジュタ散策」


トラベルビジョンの記事より引用




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2013年6月5日水曜日

3コースミールにスカイポイント展望台付、テイスト・ツアーズ・ゴールドコーストでワンランク上のダイニング体験を!


ゴールドコーストで美味しいシーフードやローカルグルメを満喫したい!でも地元の人がどんなお店に行っているのかを知らない、そんな観光客の為にとても親切なツアーが登場。
新しく催行を開始した「テイスト・ツアーズ・ゴールドコースト」では、提携するゴールドコーストのトップレストラン3店の協力のもと、ゲストの食事の好みや規定食種に合わせた前菜、メイン、デザートの3ダイニングコースを組み立ててくれる。専用の送迎車とガイドさんの説明のもと1店、1店を移動し、それぞれの自慢の一品を味わうことが出来る。定期催行は最大でも12名なので、ツアーといえども同行の家族とのプライベートな食卓の雰囲気も大きく損なわれない。
定期催行とは別にリクエストに応じて団体での参加も受け入れている。
尚、途中スカイポイント展望台からの夜景鑑賞もツアースケジュールの中に組み込まれており、そのエントリー料金もツアーに含まれている。

http://www.goldcoasttastingtours.com/


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2013年6月3日月曜日

オーストラリアのラグジュアリーロッジ 緑豊かなスパカントリーでゴージャスな休日をレイクハウス

メルボルンの北、かつてゴールドラッシュに湧いたゴールドフィールドと呼ばれる地域の一角にある町がデイルスフォード。一帯は南半球でも有数の天然ミネラルウォーターが湧き出す場所として知られており、「スパ・カントリー」としても有名です。


そんなデイルスフォードを象徴する豪華ホテルがレイクハウス。デイルスフォード湖に面した森の中に建つ全33室の白亜の建物で、敷地内には手入れのよく行き届いた美しい庭園も広がっています。このホテルの魅力は、そのロケーションもさることながら、ホテル内で楽しめるアンチエイジングのスパトリートメントと優雅な食事。スパトリートメントは、専任セラピストとゲストが相談の上、滞在中のトリートメントプログラムを決めて行う本格的なものです。また食事は、ビクトリア州の豊かな恵みをふんだんに活かした新感覚のオーストラリア料理。世界中のセレブリティの下をうならせるほどの味は、オーストラリアのトップ10に入る実力を持っているといわれています。

[デイルスフォードへの行き方]
東京からメルボルンまでカンタス航空シドニー経由で約13時間。メルボルンからデイルスフォードまでは車で約1時間30分。メルボルンのサザンクロス駅からVラインの列車とバスを乗り継いで行く方法もある(所要約2時間)。




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