2008年9月3日水曜日

世界遺産:絶滅した古代有袋類の化石が発掘されている




南オーストラリア州東部、もうすぐそこがビクトリア州という場所にある町がナラコート。


この町のはずれには、新生代第四紀更新世(約20万~50万年前)に


オーストラリアに生息していた数多くの動物の化石が見つかった鍾乳洞窟群があり、


クイーンズランド州リバースレーとともに「オーストラリアのほ乳類化石地域」として


ユネスコの世界自然遺産に登録されています。ここは26以上もの鍾乳洞があり


、その中で公開されているのは4カ所。特に、数多くの化石が見つかったビクトリア洞窟では、


化石の発掘現場も見学でき、また洞内で、


絶滅したフクロライオンの骨格化石の複製なども見ることができます。




また、ナラコートの洞窟見学の前にぜひ訪れたいのが、


洞窟群入口にあるウォナンビ化石センターです。ここには、


オーストラリア更新世のほ乳類がどのように暮らしていたかをジオラマ展示してあり


、コアラ&ウォンバットの祖先ディプロトドン(現存した最大の有袋類といわれています)、


巨大カンガルーのプロコプトドンなどの復元モデルを見ることもできます。


ナラコートはアデレードから車で4時間ほど。近くには南オーストラリア州でも


有数のワインの産地クナワラ、毎年11月頃に神秘的な青色を見せる湖ブルーレイクのある


マウント・ガンビアなどの見どころもあります。




これらの場所と一緒に、数日かけて観光するのがおすすめです。










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